2023年8月13日(日)
今回の「ぶらっと」は名古屋。
せっかくの連休も、台風が直撃しそうとの事で
来る前に出かけることにした。
ルート:熱田神宮→大須→名古屋市美術館。
歩数:約16,000歩
旅の始まりは、名鉄「神宮前」駅。
朝9:00前だというのに、電車から外に出た瞬間に熱気が体中にまとわりつく。
この日の名古屋の最高気温予測は39℃。立っているだけでも頭がふらふらするほど既に厚い。
しかも、歩く旅のため、真夏にも関わらず
帽子、大きめのマスク、半袖ポロシャツ、腕カバーに長ズボンと上から下まで
なるべく肌を露出せずに日焼け対策をしているため余計に暑く感じる。が、
これが、意外にも涼しい。ほとんどの服が冷感/速乾のため汗をかくとひんやり
するタイプだ。だが、それも限度があるようだ。
熱田神宮
熱田神宮 本宮
熱田大神とは、三種の神器の一つである「草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)」
を御霊代(みたましろ)とされる天照大神(あまてらすおおかみ)
熱田神宮「本宮」までは、湿気むんむんの「熱田の杜」を通り抜ける。
神聖な空気を感じながら、心が穏やかになる本宮で参拝を済ませ
本宮の写真を撮っていると足元にカラスが口をあけながら近づいてくる。
カラスも暑くてたまらないのだろうと、様子を見ているとそのまま後ろにある
杜に入っていった。
足元のすぐ横をカラスが通り抜けていく時の写真
参拝後、本宮左手から「こころの小径(こみち)」を散策する。
「清水社」では眼や肌に良いと伝わる湧水をばしゃばしゃかけて涼んでいる
親子連れやカップル、大きな巨木に頭頂部をこすりつける仕草の年配の方など
実に様々な参拝の仕方をしている。
「こころの小径」を抜け「宝物館」を目指して歩いていると
分厚い歴史を感じさせる塀が現れた。なんでも「信長塀」と言うそうだ。
信長塀
土と石灰を油で練り固め、瓦を厚く積み重ねており、日本三大土塀の一つ。
散策後は、宝物館で貴重な文化財を見ることに。
受付で一応こんな事を聞いてみた。
「草薙の剣は見れますか?」
受付:「草薙の剣はご神体のため、見ることはできません」
とあっさり言われた。
きっと同じ事を言う人たちが、いっぱいいるんだろうなと思って聞くも
もしかしたらレプリカが展示されているかも、との期待もあったが。残念。
次に刀剣を展示している「草薙館」にいく。
刀剣類は、あまり興味がないのでいつもあっさり見て終わるのだが、
今回は興味をそそる展示物があった。
真柄大太刀
写真奥が次郎太刀、手前が太郎太刀のレプリカ実際に持つことができる
元亀元年(1570)近江姉川の合戦で奮闘した剛力無双の武士
真柄十郎左衛門直隆・直基父子の所持と伝わる。長い方を太郎太刀、
短い方を次郎太刀。
太郎太刀:全長340cm 約10kg
次郎太刀:全長267cm 約8kg
レプリカを実際に両手で持つも、数cm浮かせるだけでもかなりの重さで
とても上まで振りかざして戦える刀ではない。
本当に真柄父子はこの刀で戦ったのだろうか。
刀と一緒に昔の戦の絵が展示されていたが、その中で確かにこの大太刀を振りかざしている。
身長は、2mを超えていたそうだが、そんな大男だとしてもこれを振りかざして
戦えるのだろうか、と疑問を持つほどの重さではあるが、
ここは歴史のロマンを感じ、一振りで何人も倒したのだろうすごい男たちがいたものだ
と、思いを馳せることにした。
大太刀を振りかざす
次郎太刀:重すぎて持ち上がらない
長くて重い刀を手にした後は、大須商店街へ。
今日は予想最高気温39℃の危険な暑さの日、なので地下鉄駅まで早歩きで行くはずが、
暑さのせいかゆっくりしか歩けない。
今までこんな事経験したことがないにぶい動作だ。とにかく水分補給と
地下鉄に乗って涼もう。
大須
「暑い」しか言葉にならないぶらぶら歩きで大須に到着。
人混みの中、寺を見て回るも、参拝だけして写真とって終わり。
なぜか?暑くて意識もうろう、ただ歩いてるだけだから。頭痛もひどい。
ふれあい広場の「大須まねき猫」
本当は、からくり人形を見たり、寺の文化財を見たり、商店街で食べ歩きを
する予定が、暑さのためか、すべてどうでも良くなりこのまま名古屋市美術館へ行き涼むことにした。
大須観音
美術館でも、頭がぼーーっとしており、これは何か食べて飲まないとまずいのでは。
という事で、大須商店街に戻り、昼飯に唐揚げ屋さんに入る。
味の濃い唐揚げを食べ、お酒を注文していないのに勝手にお通しを出され
料金に入っている、これは名古屋流なのか?それとも最近は、
こうなのか?と少し嫌な気分になりながら、店員のとてもうるさい掛け声に閉口し
さっさと店を出る。ビールも飲まず、少し食べただけで3000円超え。
昼食は、居酒屋風の店ではなく、普通のレストランに入った方が無難だろうと、
今回の反省を踏まえて、帰路へ。
帰りの電車では、猛暑で体が疲れたのか、居眠りしてると
「バタン」と突然大きな音がしたかと思うと男性が倒れていた。
女性が、倒れた男性にすぐに駆け寄り「大丈夫ですか?」「体を横にしますよ」「誰か車掌を呼んできて」
とすぐに対応していた。倒れた男性はしばらくして意識が戻り座り込んだ。
次の駅で駅員さんが来て、男性を外に連れ出し何やら対応されている。
恐らく熱中症で突然倒れたのだろう。
それにしても、周りの人たちの対応の素早さには関心した。
特にあの女性は看護士のような対応だった。
世の中まだまだ捨てたもんではないなと思いながら
今回の暑い暑い「ぶらっと歩き旅」はこのへんで。
これからは、暑い日は、家で旅の計画をたてることにしよう、と誓う。
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