小さい旅

浜松にある重要文化財を見にいく『濱名惣社神明宮と摩訶耶寺』

投稿日:2019/02/24 更新日:

2019年2月24日
浜松市北区三ケ日町に重要文化財がありました。
静岡県内も歴史のあるまちで有名ではないものの隠れた文化財があり
ちょっとした旅にもってこいです。

濱名惣社神明宮(はまなそうじゃしんめいぐう)

創立年月は不詳。祭神:天照大神。
豊臣家や、徳川家歴代将軍の崇敬も篤く四十二石の朱印領を賜っていた。

拝殿

本殿(国重要文化財)
拝殿の背後に石段がありその上にあります。
写真が撮れる最前までいきましたが、ここが立ち入り禁止の限界。
遠くからでも古さを感じ取れました。が、しかしこの石段を登りたいです。

この本殿は伊勢神宮への貢進品の収納庫として使われたといわれ、板倉造(井篭造)という
古い建築様式で、柱がなく井篭のように板を組んで囲まれたもので、全国的に
見ても類のない建造物で伊勢神宮と同じ古い様式の神社建築を伝えるものだそうです。

拝殿の右奥から稲荷神社へ通じる山道があり数分歩くと小高い場所に出ます。
そこからの眺めは良く浜名湖(猪鼻湖)が見えます。
山道にはなんと、マムシ注意の看板が!しかも看板が真新しい。

摩訶耶寺(まかやじ)

726年行基によって開創と伝えられる古刹(真言宗)。

高麗門
桃山時代の城門がこの寺の山門として現存している。
徳川家康が浜名湖畔に船入できる水城として、天正11年(1583年)に築城され
延宝8年(1680年)に廃城となった時に、この城門を当時の領主・近藤用高の手に
よって移築されたと考えられるそうです。

古い今にも崩れそうな山門をくぐると本堂があります。

本堂
寛永9年(1632年)建造の本堂には不動明王像(国重要文化財)
千手観音像(国重要文化財)があります。

本堂に入ると年配の女性がとても親切・丁寧にガイドをして下さり
奥の撮影禁止区域にそれらの重要文化財がありました。
重要文化財の他にも県重要文化財の阿弥陀如来像や本堂天井には
本堂格天井図があり花や鳥が描かれてました。
見ごたえたっぷりの本堂です。

庭園(県名勝)
鎌倉時代初期、1240年ごろに作庭されたものと推定。
日本の中世庭園を代表される庭園だと言われているそうです。

東名高速道路建設時にこの地に出張した庭好きな技師の指摘を受けて
1968年(昭和43年)に学術調査が行われ雑木と雑草と泥に埋まっていた
古庭園が発掘されたそうです。

2月はまだ冬なので草木も枯れ一面枯草色の庭園でしたが、
十分見ごたえのある綺麗な庭園です。

パンフレットでは一面真みどりの写真なので、夏にくると
また違う庭園を見れそうです。

摩訶耶寺近くの川沿いの桜
寺のすぐ近くを流れる川沿いに桜並木があり咲いてました。
この時期の桜は河津桜でしょうか?
冬に見れる花は気分も春にさせてくれます。

今回の小さな旅はこの辺で。

-小さい旅
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