2024年2月3日
2024年に入り、浜松市は7区から3区に変わり、自宅住所も東区から中央区になりました。
出身地の札幌の時からずーっと「東区」に慣れてきた私は、
中央区に違和感を感じながら、自宅のここは全然中央ではないぞ!
東区のままでいいではないか!と行政の効率化など全く無視した心の叫びで始まった2024年。
世の中はコロナも落ち着き、日常生活に戻ってきており
マスク姿が少しずつ見られなくなってきている今日この頃。
私の心もようやく旅に出る気持ちに戻りつつあり、
今年から「歩く旅」を再開しよう!と意気込んで昨夜、旅の計画を練っている中、
「新型コロナウイルス感染拡大警報が静岡県内で発令されました。
約4か月ぶりの警報発令です。」
とテレビのニュースから聞こえてくるではないですか。
明日は早く起きて久しぶりに電車に乗り名古屋の都会方面に行こうと
考えていた矢先のこのニュース。
インフルエンザも流行っているしで、明日の少し遠出の旅はあえなく中止に。
それでも、旅への気持ちが収まらないので、考えたのがこの「小さな小さな歩く旅」。
題して『自宅から半径1kmの旅』。
この土地に移り住んで約18年、旅と言えば飛行機や新幹線、車で全国各地遠くを目指して
まだ行った事がないところを訪ね周り、
更には、5年間アメリカ赴任生活を送りながら、北米の旅を満喫するなど常に遠くの
場所に行きがちでしたが、自宅周辺は全く「歩く旅」をしたことがない。
なぜ?なのか、ご近所さんは「旅」にはならないのか。
と言う事で、ご近所の旅をしてみて自分の中で旅と呼べる満足感が得られるか試して
みることにしました。
しかも久しぶりに重い一眼レフカメラを引っ提げて近所を回ります。
これも初めてのことで、何が撮れるかわくわくしてきます。
では長~い冒頭の書き出しもあきてきたので、さっそく「半径1kmの旅」出発!
木船廃寺跡
天竜川駅から西へ約600mほどの所にあるこの廃寺は、
飛鳥時代から奈良時代(7世紀後半~8世紀)の浜松市内最古の寺院跡。
2010年の発掘調査の結果、数千点を超える大量の古代瓦が出土された。
現在は、木船廃寺跡に「貴船神社」が建っています。
浜松市内最古の寺院跡が、ご近所さんにあるとは。
しかも、普段買い物に行く杏林堂のすぐ近く。いつも歩いて通っているのに
気が付かないとは。これが18年この町に住み続けてる結果です。
7世紀後半~8世紀(西暦700年頃)の寺院と言っても「ピン」と来ないので
この時代の日本の有名人を探すと(あくまでも私が聞いた事のある歴史的人物)
持統天皇、藤原不比等、山上憶良、行基、鑑真、吉備真備、光明天皇、大伴家持、孝謙天皇などなど。こう歴史的人物を並べてみると、とても古い時代に建てられてあ寺院であることが実感できます。平将門や源頼朝より約300年前の時代ですものね。
法橋の松 静岡県指定天然記念物
天竜川駅から北へ約350mほどの住宅街の中に位置する存在感アリアリの老松。
パチンコ屋さんを横に見ながら北上すると、住宅街には、あまりにも似つかわしくない
生物が現れます。
法橋のマツ
高さ約14m・幹廻約5m・樹齢約740年
金原法橋邸の庭前に自信が植えた松。枝ぶりから「鶴翼の松」とも呼ばれていた。
倒れないように頑丈な鉄製のポールで支えられ約740年生き続けています。
民家の中で大事に大事にされているのが伝わってきます。
妙恩寺
1311(応長元)年 日蓮上人の孫弟子日像上人が開山し、金原法橋によって建立。
金原邸をお寺としたのが、妙恩寺のはじまり。
天竜川駅から北へ約300m、法橋の松から東へ300mに位置するこのお寺は
徳川家康との関りもあり、岡崎から浜松に本拠を移す際に、直接浜松城に入らずに
一旦陣をこの寺においた。その後、武田信玄との有名な戦い「三方ヶ原の戦い」の
前哨戦「一言坂の戦い」で敗走しこの寺に逃げ込み、屋根裏に潜んだ事で
助かっている。そうです。
ご近所さんに徳川家康ゆかりの寺があるとは。。。しかも通勤時に車で境内の横の道を
毎日通っているではないですか。
今回の自宅から半径1kmの旅は、これでおしまいですが、近くに歴史的な見所が
3ヶ所もあった発見と、近くの歩く旅も十分に旅として満喫できる事がわかり大満足です。
コメント